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♪♪♪あっ!粗暴(^o^)~見るべき程の事をば見つ~



 暗闇でしか見えぬものがある

暗闇でしか聞こえぬ歌がある

ブログタイトルにはいろいろ意味深長な…ごめんなさい m(__)m意味浅短な意味がある(^o^)

「探偵が早すぎる」「香川照之の昆虫すごいZ!」……スゲー面白いテレビ番組が数多ある(^o^)


吉田拓郎の

♪♪今はもう現役を語らず♪

の終了宣言がある

かと思えば

諦めの悪いショーもない老人達がいる(^o^)

老齢ロックの夜明け\(^o^)/

などと大風呂敷を広げてしまったバリバリの老人バンドがある

また

おばあちゃん?でありながら

New Beautiful\(^o^)/

などと、やはり大風呂敷を広げてしまい

大昔にやっていた音楽活動、バンドユニットを

そーいやーあれ解散してなかった!などと御都合主義、お惚け気味の活動再開宣言がある(^o^)





 
 
野宮真貴
@missmakinomiya
·
Apr 22
「そう言えば私たち解散してなかったよね?」ということで、私がピチカート・ファイヴの前にやっていたニューウェーブ・バンド、ポータブル・ロックのベスト盤(新曲2曲含む)が、5/25にリリース決定!


野宮真貴
@missmakinomiya
·
Apr 22
そうなんです、私たち解散していなかったんです。しばらくの間、気がつかなかったんです





いずれも

終わり(終活)のはじまり

なんだろうけど、私の大好きなミニにタコ



♪♪君が言うほど 時間が無限に
無かったことも 今ではよく知ってる

 ♪♪だけどレースはまだ 終わりじゃないさ
ゴールは霧の向うさ

大滝詠一「1969年のドラッグレース」

を、思い出しワクワクしてしまうのですよ(^o^)

そのバンドと女性の年齢をわきまえない粗暴な振舞いに

思わず あっ!粗暴!!と、声を出してしまいましたが、無理矢理何が言いたいのか?そーなんですよNiziUの新曲「ASOBO」が今スゲーお気に入りなんだなあ(^o^)前回の「Chopstick」も悪くなかったけどね そのNiziUちゃん達、我が地方都市で冠番組が始まり理解が深まるかと期待したのですが、どーやら単発の番組だったらしく、従って彼女達との距離は依然縮まらず相変わらず

リーダーマコちゃんとミイヒちゃんがお気に入りだよ……おじさんは………から進歩なし(^o^)NiziUの件は相変わらず異常です(^o^)

で、実現しました


おじさんの私には基本的に縁がない新たに始まった若者の若者による若者のためのNHKの音楽番組「Venue101」

いくちゃん(生田絵梨花)と羊文学の出逢い
 
まぁ司会者と出演者ってだけだけど(^o^)

関係無いけどいくちゃん、どさくさ紛れに誰も聞いてないのに私の就活のテーマソングを挙げるなら中島みゆき「ファイト!」です…などと語ってましたね 先頃の「誕生」カバーとか……いくちゃん、みゆきさんに接近中?考えてみればみゆきさんのライフワーク『夜会』とはみゆきさんのひとりぼっち(あるいは極めて少人数による)のミュージカルみたいなもんじゃん?(^o^)従ってミュージカルスターいくちゃんがみゆきさんに惹かれるのは必然? いつの日か中島みゆき提供楽曲を!あるいは「あした」カバーの日は来るのか?←ないない

さて、その羊文学、嬉しかったのは歌われたのが大好きな「光るとき」

そうアニメ『平家物語』のそれはそれは素敵な素敵な主題歌

♪♪いつか巡ってまた会おうよ最終回のその後も誰かが君と生きた記憶を語り継ぐでしょう♪♪♪


明らかなあからさまなアニメ・ストーリーありきのソングライティングの典型だと思われますが見事な成功例だと思いますね

物語を物語る歌(^o^)

♪♪荒野を駆ける この両足で ゴーイング ゴーイング♪♪♪

番組で取り上げられた評判の?歌詞はコロナ禍を意識した

♪♪いつか笑ってまた会おうよ永遠なんてないとしたらこの最悪の時代もきっと続かないでしょう♪♪♪

ですが、私はやはり主題歌としての肝である

♪♪何回だって言うよ世界は美しいよ君がそれを諦めないからだよ

最終回のストーリーははじめから決まっていたとしても今だけはここにあるよ♪♪♪

こうして歌詞の一部分だけあげつらうと、また随分な歌詞だなと思われる方もいらっしゃるでしょうけど、このアニメが描く平家一門の悲劇、盛者必衰のストーリー、諸行無常、取り分け平重盛、徳子周辺の人々の壮絶にして痛切な生きざま死にざまをを目の当たりにした私なんかには無茶苦茶刺さりまくり響きまくるんですよ 

塩塚モエカさん、やるなあ!

実際、あっ!平家物語?祇園精舎の鐘の音、おごれるものは久からず………ね!で、簡単に済ましてた、いつもながらに無知蒙昧な自分を大いに恥じ入りました 後から原作訳が古川日出男さんだと知り 納得しましたね もっとも氏の作品は例によって一切読んでなく理解nothing、やはりまたまた例によってブックオフで手にいれた「アラビアの夜の種族」「ベルカ、吠えないのか?」「13」「LOVE」などが手元にあるにはあるんですが………この原作訳もいずれ文庫化→古本で手に入れることになるんだろうけど死ぬまでに読めるかは甚だ疑わしい だが面白いに違いないこの原作訳の魅力紹介記事をブログの最後にパクったので読みたい人は是非 本当読みたくなっちゃうんだよ 困ったものです(T_T)

あと、今回のアニメと大河ドラマ両方における人気者 源義経の悪漢寄りの捉え方は実に面白いと思いますね 私にはなんだかこれこそが実像、リアル人物像なんじゃないかと思えるぐらい(^o^)

そんで



♪♪ならば全てを生きてやれ!♪♪♪

などと羊文学などと呼ばれる一見、か弱いどこか儚げで頼りないうら若い女性に歌われてしまうわけですが(^o^)、あっ歌いっぷりは力強いですよ(^o^)そーなんですよ、このブログ的に♪♪強引!強引!♪♪♪に導けば

もう大昔の音楽雑誌記事のインタビューですが松任谷由実さんが吉田拓郎さんが偉大なのはもう全部やっちまってやることが何もないことだ と、語られてたことが今でも忘れられない(^o^)そう


吉田拓郎さんは全てを生きたわけです(^o^)

だからそのミュージシャン生涯を終える今、心底 ああ面白かった!と、言える訳なんです(^o^)何しろとにかく拓郎だから(^o^)私には源平合戦、最後の檜舞台壇之浦における平知盛の断末魔の有名な名言、

見るべきほどのことは見つ!

今回の私のパクりブログタイトルの境地に達したのではないかと(^o^)拓郎は現代の平知盛だったのか(^o^)知らんかった(^o^)


そしてムーンライダーズのじいさんや野宮真貴様はまだまだ全てを生きてやれ!などと新たに大風呂敷を広げた訳です(^o^)

そう

このアニメでは脇に追いやられましたが、先程の今回のブログタイトル平知盛の壇之浦における断末魔の名言、そして

♪♪やりたいことは全部やれ!

♪♪知りたいことは全部知れ!♪♪♪



私の最近の勝手なBGMメインテーマ、コレクターズ目下の最新アルバムからの「全部やれ!」を胸に刻みながら

皆様も見たいことは全て見て、やりたいことは全部やって、百々のつまりは全てを生きましょうね(^o^)

私もアニメ『平家物語』主人公にして語り部、びわのように

改めて見届けようと思うた。大好きなミュージシャンの生きざま死にざまを……行く末を………なんつって


BGM

羊文学「光るとき」

ザ・コレクターズ「全部やれ!」


あっ!忘れてた ブログタイトルの“あっ!粗暴”にも意味があって、もちろんNiziUの「ASOBO」もだけど


遊びをせんとや生まれけむ


 平安の後白河法皇、平清盛、そして令和のNiziUまで(^o^)

長い長い時間が流れようと

人はかくあるべし

これとてつもなく大事!極めて重要!

お忘れなく\(^o^)/

BGM

NiziU「ASOBO」




さて、全部を生きてやれ!

と言えばCoccoですね(^o^)←またか




【Coccoは川島雄三か?(^o^)】

Mステ名場面といやー必ず語り草(t.A.T.u.控室から出てこない超絶ドタキャン事件は姿を表さないので名シーンではない(^o^))の活動休止前の最後のパフォーマンス「焼け野が原」は有名 歌い終えるやいなや後演奏が続くなか彼女は確か一礼してスタジオを走って逃げ出す(^o^)それをスタジオの外まで追うカメラ………リアルタイムで見ていた私は普通にビックリしました もちろん演出もあるのでしょうが、タモさんは落ち着き払ってた まぁt.A.T.u.の時もさすがの落ち着き、司会っぷりでしたけど で、そこで突然思い出したのがそのCoccoの脱走シーンが実は川島雄三監督の代表作

 「幕末太陽傳」の幻のラストシーンじゃね?(^o^)



まぁつまり映画を抜け出すとゆー没になったラストシーンのことなんだけど(^o^)

以下、ネットからパクり

 『幕末太陽傳』のラストシーンは、主人公が江戸時代のセットから外に出て、撮影所内を超えて、さらに現在の町中に走り出すというのが原案で、この設定以外ではやらないと言い出すが、フランキー堺やスタッフなどから「意味がわからない」「実際には無理」と説得されて、現存のラストシーンとなった。ただ、フランキー堺は後に「後から考えると監督の言う通りにしておけば良かった」と語っている。


まぁ「焼け野が原」とゆー文字通りのタイトルといい衝撃のパフォーマンスといい財津さんや甲斐さんにはその覚悟や実にロックな衝撃パフォーマンスを是非とも見習ってほしいものですね(^o^)

ところで川島雄三監督を知らない人のために

 私は漫画の「栄光なき天才たち」で存在を知り強い興味を持ったのですが、名古屋のシネマテークなどで特集上映があったときに都合がつかず見逃した事をいまだに残念に思ってます だから観ているのはその『幕末太陽傳』『洲崎パラダイス赤信号』(私にぴったりの街、東京は銀座の名画座で観た、確か)『貸間あり』のたった三本だけ 今でも彼の作品を観るのがささやかな夢ですね あっ『しとやかな獣』も観てますが、それは舞台なんですよね(^o^)

私は日本で映画監督を一人挙げろと言われたら川島雄三監督を挙げます 三本しか観てないけど(^o^)←おいおい

以下、ネットから

 
日本軽佻派を名乗り、独自の喜劇・風俗映画を中心的に、露悪的で含羞に富み、卑俗にしてハイセンスな人間味溢れる数々の作品を発表した。

人間の本性をシニカルかつ客観的な視点で描いている作品が多く、弟子の今村昌平の作品ともども「重喜劇」と称されることが多い。川島については、脚本を担当した藤本義一が命名したとも、フランキー堺が呼称したとも言われる。今村がムラといった地方の土着社会に関心が移行していったのに対し、『洲崎パラダイス赤信号』や『しとやかな獣』に見られるように川島は都市に関心を持ち続け、都会に生きる現代社会の人間達をテーマの中心に据えていた。また、親友に大阪出身の織田作之助がいたことなどから、大阪に興味関心を持ち続けた。デビュー作『還って来た男』をはじめとして、『わが町』『貸間あり』『暖簾』など大阪を舞台とした作品も多い。


私が唯一持っている川島雄三本

「川島雄三、サヨナラだけが人生だ」藤本義一

音楽活動サヨナラを繰り返すCoccoはやはり川島雄三なのかもしれません(^o^)←違うと思う




「Mステ」「the Covers」にレキシ登場 7枚目の新作が出る(出た?)んだとか 今回は私立恵比寿中学が参加みたい 面白そう 先日は天下の「Mステ」で新曲「たぶんMaybe明治 feat. あ、たぎれんたろう」「the Covers」ではそれに加え「年貢for you~さだまさし・ビートルズ兄さんといっしょ~」なんと!ボスの「道化師のソネット」「北の国から」ビートルズをぶっ込む出鱈目さ(^o^)音楽のおもちゃ箱状態ですね
相変わらず大好きな歴史をテーマに音楽で大いに遊んでいる 楽曲のクオリティー、素晴らしさも相変わらず

次の「Love music」では

(打首獄門同好会)の皆さんと『鬼の副長HIZIKATA feat. ぼく、獄門くん』を競演させていただきます

だそーです(^o^)どんだけぇえぇえぇえ!!!!楽しみですね!お見逃しなく!!

あっ面白かったのが渋谷の街にでかでかと張られたキャッチコピー



レキシの七つのお祝いに(^o^)

斎藤澪さんの第一回横溝正史賞受賞デビュー作「この子の七つのお祝いに」を思い出してしまった人は案外多いかも(^o^)映画化もされたしね 岩下志麻さんがそれはそれは凄かったな(^o^)






「ミュージックフェア」に原田知世さん

♪♪なんでもないことだから一番にあなたに教えたい♪♪♪

素敵な歌詞だなあ

と思い作詞者チェック

元チャットモンチー ドラマー高橋久美子さんか 納得

三人が三人とも作詞のレベルがやたらと高かった やはり凄かったなチャットモンチー

楽曲は伊藤ゴローさん 最近の、とゆーかもう長く音楽パートナーですね ちょっと前にブログで新譜リリース記事をパクりましたが原田さんのCD欲しいなあ 鈴木慶一さんも参加されてるし

櫻坂46、楽曲は決して悪くないんだが……欅坂46は秋元康とTAKAHIRO先生そして平手友梨奈の三人がたまたま出逢ってしまった奇跡なので私に言わせれば敵いっこない どーにもならん 彼女達に罪はないけど………しかしながら負けんじゃねーぞ!と、泉谷しげる風に言ってみる

スーパービーバーは以前に「MUSIC BLOOD」で自分のルーツ小田和正オフコース熱血リスペクトカバー「言葉にできない」で記事にし、その時は大変共感しましたが、NiziU同様にその後の進展はございません 異常です(^o^)






【ムーンライダーズ祭り】

松田洋子さんのムーンライダーズ好きで思い出すのがナンシー関さんと清水ミチコさん(^o^)ムーンライダーズ好きのオナゴシュウときたら………(^o^)なぜムーンライダーズが凄いのか?なぜ人気がないのか?わかる気がする顔ぶれ(^o^)


それとムーンライダーズのニューアルバムに北中正和さんが素晴らしいレビューを!!! 思いっきりパクりました(^o^)

老齢ロックの夜明けを\(^o^)/

どうぞ
 

 松田洋子
@matuda
·
Apr 20
【moonriders 11年ぶりのオリジナル・アルバム発売記念 特別試聴会】

ファンもそろそろ、ロックンロールおじいさん、ロックンロールおばあさん

 
 松田洋子
@matuda
·
Apr 21
『ムーンライダーズ・ウォーズ』のエピソード4まで妄想。
戦いを終えて肉体が消滅したジェダイ・ドラマーが、次を受け継いだドラマーに空から微笑みかけてるシーンを妄想して号泣です。


 

松田洋子
@matuda
·
Apr 21
>RT 
本物以外のムーンライダーズがいるのを妄想してしまう。
『ニセ黄門一行 VS ニセムーンライダーズ』
ツーマンで全国ツアーみたいな。楽しそう。

『メカムーンライダーズ VS 宇宙から来たムーンライダーズ』
SF巨編だな。シン・ムーンライダーズ映画見たいな。


松田洋子
@matuda
·
Apr 21
昔描いたムーンライダーズ漫画
『青空必携1982』またあげておこう。
“ロックンロール少女” にうちもなりとぉて、東京に行きとぉてしょうがなかった。
もう40年たつんじゃねえ。





 
松田洋子
@matuda
 · Mar 7, 2020
ムーンライダーズの1982青空百景ライヴをオフィシャルでUPしてくださって浸る。
私が上京したのはムーンライダーズのせいって漫画を前に描いたので貼ります。
『青空百景』のアルバム全曲の歌詞の何かが漫画のどっかに入ってます。

『青空必携1982』(単行本「好きだけじゃ続かない」収録)







ムーンライダーズ『It’s the moooonriders』生涯現役を宣言、変わり続ける長老バンドが生んだ万華鏡のようなアルバム



 変わり続ける長老バンドの万華鏡のようなアルバム

 ムーンライダーズは昨年末に生涯現役を宣言。今年の春に日比谷野外音楽堂でコンサートを行ない、約11年ぶりの新作『it’s the moooonriders』を発表した。

 高村光太郎の「道程」ではないが、何人もの人間がおりなすこのバンドの後ろには、長い迷路が残っている。ソロ・アルバムが本人に無断で〈鈴木慶一とムーンライダース〉として発売されたのが76年。やむなく〈ムーンライダーズ〉と濁点つきで仕切り直したのが77年。はじまりから曖昧さを背負った彼らが、紆余曲折を経たいまなお先鋭バンドとして活動記録を更新しているのだから、人生はおもしろい。

 商業的に大成功したアーティストは、周囲からの無言のまなざしに応じて、自己模倣の反復に陥りやすい。しかし幸か不幸か、彼らは大幸運に恵まれることも、罠にはまることもなく、音楽的実験をくりかえしてきた。飽くなき好奇心と衿持のなせるわざによって。



 この新作も、現代音楽のような“monorail”からはじまる。アンビエントな音の海で複数の声がとりとめもない想念や観察を語る。時の流れを見つめる〈愚か者〉に老いが忍び寄る。海や羽田のモチーフが、彼らの前身バンド〈はちみつぱい〉にまでさかのぼって、遠い記憶を呼びさます。

 続く“岸辺のダンス”も彼らの面目躍如だ。イントロではミロンガ風のタンゴのリズムにのって、前衛的なヴァイオリンが舞う。辛口な歌声と語りの合間に、ハードなギターがうねり、アルペジオが駆け抜け、ゲストのバリトン・サックスが咆哮する。

 変わり続けてきた彼らがうたう〈変わらないものは 変わらないままでいい〉という言葉は、他者への思いやりか。それとも諦念か。明るく、元気で、せつなく、かわいいヒット曲全盛の世間に、この歌の居場所はあるのだろうか。

 心配することはない。ムーンライダーズには、お茶目なメンバーも、ロマンチックなメンバーも、21世紀に入ってから加わった若いメンバーもいる。そしてこのアルバムでも全員が含羞や屈折を共有し、ありとあらゆる不条理に満ちた日常の喜怒哀楽を万華鏡のような音楽に変換している。人工の都市に残る自然としての肉体が生む強力なグルーヴにのせて。

 冒頭の“monorail”の登場人物と呼応するかのように、末尾には反語的な“私は愚民”が置かれている。言葉では表せない気持ちが多いからだろう。曲の後半、抽象的なプログレッシヴ・ジャズとでもいうべき演奏の余韻のうちにアルバムは静かに幕を閉じる。



以下、パクり記事

【古川日出男さんの現代語訳「平家物語」の魅力】




 

では、そんなアニメ『平家物語』の底本となった古川日出男の現代語訳版は、どのような作品なのでしょうか。古川は本書の“前語り”のなかで、『平家物語』の日本文学史上まれに見る異本(※同じ書物ながら普通行われている本文と、文字や語句、組立てなどに相違のあるもの)の多さ・編集者の多さを指摘し、この古典は継ぎ接ぎされ続けたことで“無節操”なものになったと語っています。

平家には多くの人間の手が加わっていると前々から聞いていたが、実際に現代語訳に取りかかると、本当のことなのだと皮膚で捉えられた。わかるのだ──「今、違う人間が加筆した」と。ふいに書き手が交代したことがはっきりと感知されるのだ。(中略)また構造面でも然り。やはり了解される──「今、誰かがお話を挿んだ。この箇所に、もともとは存在していなかったものを」と。
この作品には四巻めに至るまで合戦の描写はない。そこまでにあるのは、むしろ政治、政治、政治だ。あとは宗教。そして恋愛。
つまりマイナスの効果を及ぼす増補が多々ある、と私は断じ切れる。
しかし、そのような“マイナスの効果”を前にした古川はこの物語に編集を施すのではなく、あえて“ほとんど一文も訳し落とさない”ことを選んだと言います。

私はほとんど一文も訳し落とさなかった。敬語だって全部訳出した(むしろ増やした)。章段の順番もいっさい入れ替えなかった。私は現代の編集者になろうとはしなかった、ということだ。それは、なんというか、筋が違う。
が、にも関わらず私は、これを面白いものにしようと努めた。(中略)しかし物語の中味に改変の手を入れず、どうやって「構成」を付す?
私は、平家が語り物だったという一点に賭けた。
そんな古川の宣言通り、本書は他の作家による現代語訳版のように本筋に関係の薄い文章を省略したり、大胆な編集を施したりはしていません。ただ古川は、『平家物語』がさまざまな人によって“語られる”ことで残り続けてきた物語であることを尊重し、一人称や語尾を登場人物によってすこしずつ変化させるなど、多くの人物の書き分けやキャラクター付けに腐心しているように感じられます。

臨場感のある合戦が始まるまでの登場人物たちのやりとりのなかには冗長と捉えられるような箇所も見受けられますが、省略されている箇所がなく非常にわかりやすい文章であるため、初めて『平家物語』に触れるお子さんや学生にもお薦めしたい現代語訳です。






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